上肢の外科 最近の進歩
肘関節疾患の治療 離断性骨軟骨炎に対する軟骨移植術の現状 離断性骨軟骨炎に対する自家骨軟骨柱移植術の治療成績
山崎 哲也
1
,
明田 真樹
1横浜南共済病院 スポーツ整形外科
キーワード:
自家移植
,
骨軟骨炎-離断性
,
MRI
,
スポーツ障害
,
掻爬術
,
肘関節
,
軟骨
,
免疫組織化学
,
治療成績
,
野球
,
骨軟骨移植
Keyword:
Baseball
,
Cartilage
,
Athletic Injuries
,
Curettage
,
Elbow Joint
,
Immunohistochemistry
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Osteochondritis Dissecans
,
Transplantation, Autologous
,
Treatment Outcome
pp.91-96
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019956
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
著者等は、上腕骨小頭離断性骨軟骨炎例のうちMRI検査で不安定型の所見を呈する症例や病巣の直径が10mm以上の症例に対して自家骨軟骨柱移植術を施行している。その手術手技を紹介し、治療成績を報告した。術後1年以上経過観察しえた45例(いずれも少年野球選手)の成績は、全例野球活動に復帰でき、完全復帰できたものが35例、不完全復帰10例であった。肘関節ROMは屈曲が術前129±11°から術後136±9°に改善、伸展が術前-16±15°から術後-5±11°に改善した。自家骨の採取部位である膝関節の症状を訴えた症例はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008