上肢の外科 最近の進歩
肘関節疾患の治療 離断性骨軟骨炎に対する軟骨移植術の現状 離断性骨軟骨炎による肘の関節面欠損に対する自家骨軟骨柱移植術
島田 幸造
1
,
三宅 潤一
,
十河 英司
,
松本 泰一
,
樋口 晴久
,
中村 博行
1大阪厚生年金病院 整形外科
キーワード:
自家移植
,
関節可動域
,
骨軟骨炎-離断性
,
肘関節
,
軟骨
,
免疫組織化学
,
肋骨
,
骨軟骨移植
Keyword:
Cartilage
,
Elbow Joint
,
Immunohistochemistry
,
Osteochondritis Dissecans
,
Ribs
,
Transplantation, Autologous
,
Range of Motion, Articular
pp.101-107
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019958
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
著者等は、重度の離断性骨軟骨炎による大きな関節面欠損(長径15mmを超える欠損)に対して、膝関節または肋骨からの自家骨軟骨移植術を行っている。手術方法はMatsusueらの方法に準じ、膝関節外側非荷重面から複数の円筒状骨軟骨柱を移植する方法、または肋骨肋軟骨移行部を移植する方法を用いている。これまでに本法を施行し術後1年以上経過観察しえた19例(膝関節からの移植14例、肋骨からの移植5例)の成績は、JOAスコアが術前平均79.9点から術後3~6ヵ月時89.3点、術後1年時93.2点、最終観察時94.0点に改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2008