発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009068024
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
23例の治療成績を、スポーツ復帰時期を中心に報告した。対象は全例男、野球選手で、手術時平均年齢14.4歳、病期は透明期3例、分離期12例、遊離期8例であった。膝蓋大腿関節外側あるいは膝の骨軟骨よりプラグを採取し、肘関節最大屈曲位での後外側アプローチにより移植術を施行した。病巣部面積は平均133.5mm2、移植プラグ数は平均2.17であった。投球開始時期は平均3.4ヵ月、スポーツ完全復帰時期は平均6.5ヵ月であり、スポーツレベルは4例(17%)がダウンしたが、残りは受傷前の9割以上の競技能力が獲得できた。術後3ヵ月のX線所見では骨透明像が消失し病巣部は周囲と同等となり、最終経過観察時(術後平均13.7ヵ月)に肘痛が残存している症例は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008