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特集 整形外科医療安全のすべて
Ⅲ章.周術期の医療安全対策
1.大腿骨近位部骨折の治療
-――総合診療医の立場
Management of hip fracture patients:my opinion as half orthopedic surgeon and half hospitalist
井上 三四郎
1
S. Inoue
1
1飯塚病院総合診療科
1Dept. of General Internal Medicine, Iizuka Hospital, Iizuka
キーワード:
general internal medicine
,
hospitalist
,
orthopedic surgery
,
co-management
,
hip fracture
Keyword:
general internal medicine
,
hospitalist
,
orthopedic surgery
,
co-management
,
hip fracture
pp.597-600
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_597
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は じ め に
1.本稿の目的
高齢者に生じる大腿骨近位部骨折に対しては手術治療が標準的な治療であり,本邦では一般的に整形外科が主科となる.しかし,その対象者が高齢者であるゆえに周術期に誤嚥性肺炎などの内科的合併症が生じ,整形外科医の大きな負担となっている.本稿で筆者に与えられた課題は,大腿骨近位部骨折の治療における総合診療医の関与のメリット・デメリットを医療安全の視点および総合診療医の立場から解説することである.
2.自己紹介
筆者は約20年間九州各地の急性期病院で整形外科医として働いた後に,2022年より現在の職場に異動した.
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