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特集 整形外科医療安全のすべて
Ⅲ章.周術期の医療安全対策
2.大腿骨近位部骨折の治療
-――整形外科医の立場
Hip fracture management:an orthopaedic surgeon’s perspective
小川 貴久
1
T. Ogawa
1
1佐久医療センター整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Saku Central Hospital, Saku
キーワード:
Orthogeriatric
,
co-management
,
hip fracture
Keyword:
Orthogeriatric
,
co-management
,
hip fracture
pp.601-606
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_601
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は じ め に
整形外科における医療安全として,包括的な患者へのアプローチは重要な位置を占める.特に高齢で併存疾患の多い大腿骨近位部骨折の患者の場合,周術期合併症のリスクが非常に高い.そこで欧米では,老年整形外科による共同管理(orthogeriatric co-management)によって患者の診療に当たるケースが増えている.本稿では,海外での老年整形外科による共同管理に関するエビデンスや,本邦における老年整形外科による共同管理の事例,今後の共同管理を加速するであろう医療デジタルトランスフォーメーション(DX)の可能性を紹介する.
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