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特集 整形外科医療安全のすべて
Ⅱ章.手術における医療安全対策
8.整形外科手術における誤認防止策
Strategies to prevent wrong site, wrong procedure, and wrong person surgery in orthopaedics
菊地 龍明
1
T. Kikuchi
1
1横浜市立大学附属病院医療の質・安全管理部
1Dept. of Quality and Safety in Healthcare, Yokohama City University Hospital, Yokohama
キーワード:
universal protocol
,
site marking
,
time-out
Keyword:
universal protocol
,
site marking
,
time-out
pp.591-596
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_591
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は じ め に
患者間違い,部位間違い,手技間違いなどの誤認手術は欧米では “never events”(起きてはいけないこと)と呼ばれる.1999年の当院での患者取り違え事故での裁判において「医療行為において,対象となる患者の同一性を確認することは,当該医療行為を正当化する大前提であり,医療関係者の初歩的,基本的な注意義務である」と述べられているとおり,誤認手術は正当化できない人体への危害であり,絶対に避けなければならない.
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