Japanese
English
特集 ロコモティブシンドロームの現況
Ⅵ.疾患とロコモ
1.脊椎アライメントとロコモ
Association between spinal alignment and locomotive syndrome
町野 正明
1
,
安藤 圭
1
,
小林 和克
1
,
中島 宏彰
1
,
長谷川 幸治
2
,
今釜 史郎
1
M. Machino
1
,
K. Ando
1
,
K. Kobayashi
1
,
H. Nakashima
1
,
Y. Hasegawa
2
,
S. Imagama
1
1名古屋大学大学院整形外科
2関西福祉科学大学リハビリテーション学部
1Dept. of Orthop. Surg., Nagoya University Graduate School of Medicine, Nagoya
キーワード:
locomotive syndrome
,
spinal alignment
,
community-living population
Keyword:
locomotive syndrome
,
spinal alignment
,
community-living population
pp.659-662
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_659
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は じ め に
中高齢者にとって運動機能を維持し,その低下を予防することは長く健康的な生活を送るために重要である.2007年に日本整形外科学会は,将来の介護が必要となる可能性が高い筋骨格系疾患概念として「ロコモティブシンドローム」(ロコモ)を提案した1).
中高齢者の脊柱矢状面バランス不良が日常生活動作(activities of daily living:ADL)や生活の質(quality of life:QOL)に関連するという報告がある2).しかしながら,脊椎アライメントがロコモに影響を与えているか検証した報告は少ない3).
そこでわれわれは,二つの研究を行った4,5).一つは地域住民における各年代別の腰椎骨盤パラメータを計測し,ロコモとの関連性を調査した4).もう一つは地域住民における脊柱矢状面パラメータとロコモの関係を検討した5).
© Nankodo Co., Ltd., 2021