特集 全身性強皮症―皮膚だけではなく全身性の自己免疫疾患
[Chapter 1] 早期診断への取り組み
早期診断はなぜ重要なのか?
-内科と皮膚科の連携
沖山 奈緒子
1
1東京科学大学大学院医歯学総合研究科 皮膚科学分野
キーワード:
皮膚硬化
,
手指浮腫性硬化
,
Raynaud現象
,
自己抗体
,
治療
Keyword:
皮膚硬化
,
手指浮腫性硬化
,
Raynaud現象
,
自己抗体
,
治療
pp.6-9
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_6
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★★★早期診断の契機となる症状には,Raynaud現象,手指浮腫性硬化,自己抗体陽性があげられ,とくに手指浮腫性硬化が重要である.
★皮膚硬化の早期診断は視診・触診を基本とするが,皮下浮腫など他の病態・疾患を鑑別するため,また探索的に病態を理解するために,病理検査も有用である.
★★皮膚硬化は浮腫期が治療好機になる.皮膚硬化とともに,予後を左右する肺線維症や肺高血圧症には新規治療法も多くあり,早期診断後には治療好機を逃さないモニタリングが必要である.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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