特集 全身性強皮症―皮膚だけではなく全身性の自己免疫疾患
[Chapter 1] 早期診断への取り組み
診断と重症度分類
-診断基準,分類基準,早期診断基準案の違い
植田 郁子
1
1大阪大学大学院医学系研究科 皮膚科学教室
キーワード:
全身性強皮症(SSc)
,
診断基準
,
分類基準
,
重症度分類
,
活動指数(AI)
,
SCTC-AI
Keyword:
全身性強皮症(SSc)
,
診断基準
,
分類基準
,
重症度分類
,
活動指数(AI)
,
SCTC-AI
pp.10-15
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_10
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★★★本邦の全身性強皮症(SSc)診断基準は,2016年に改訂された.
★★SScの国際的な分類基準としては,2013年米国リウマチ学会(ACR)/欧州リウマチ学会(EULAR)による基準がある.
★★SScの早期診断基準は,国際的には2011年にVEDOSS基準が,本邦では2013年に発表されている.
★★★Raynaud現象,手指腫脹,爪郭部毛細血管異常をみた場合には,SScである可能性を疑い,抗核抗体や強皮症特異的自己抗体を確認する.
★★本邦のSSc重症度分類では,皮膚,肺,心臓,腎,消化管,のうち最も重症度の高い臓器病変が2(moderate)以上である患者が医療費助成の対象となる.
★近年,強皮症臨床試験コンソーシアム(SCTC)は,疾患活動性の尺度として新たにSCTC-Activity Index(AI)を報告した.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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