神経障害

Summary

▪糖尿病性神経障害は，糖尿病患者に最も高頻度にみられる合併症であり，QOL低下や下肢切断，心血管死の危険因子である．

▪神経障害の診断には簡易診断基準を用いるほか，神経伝導検査を行うことがゴールドスタンダードである．

▪DPNチェックやneuropad^®といった，より簡便に神経障害の評価が可能になるツールが開発されている．

▪糖尿病性神経障害の発症・進展予防には，良好な血糖コントロールの維持が重要である．

▪糖尿病患者を診察する際には定期的に神経障害の評価を行い，糖尿病性神経障害の早期診断と進展予防に努める．