Japanese
English
実践講座 症例から学ぶ臨床神経生理学・第3回
末梢神経障害―下肢
Electrodiagnosis of lower extremity neuropathies.
大田 哲生
1
,
向野 雅彦
1
Tetsuo Ota
1
,
Masahiko Mukaino
1
1旭川医科大学病院リハビリテーション科
1Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Asahikawa Medical University Hospital
キーワード:
神経伝導検査
,
腓骨神経障害
,
筋電図
Keyword:
神経伝導検査
,
腓骨神経障害
,
筋電図
pp.263-268
発行日 2013年3月10日
Published Date 2013/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110055
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はじめに
下肢の末梢神経で最も障害を受けやすいのは坐骨神経の外側部も含めた腓骨神経だと言われている1).腓骨神経は足関節の主背屈筋である前脛骨筋(tibialis anterior;TA)を支配しているため,腓骨神経の障害により足関節の背屈筋力低下や下垂足が起こりうる.一般的には腓骨頭周囲での腓骨神経障害を考えやすいが,それ以外の部位での障害も考慮する必要がある.電気診断検査法は,その障害部位を同定するために有用であり,本稿では腓骨神経障害を中心として話を進める.
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