特集 腎臓と他臓器連関を考える―CKDにおける包括的治療戦略を目指して
臓器連関の実態
CKDと血液疾患
平塩 秀磨
1
,
正木 崇生
1
1広島大学病院腎臓内科
キーワード:
腎性貧血
,
血小板機能障害
,
多発性骨髄腫
,
MGRS
Keyword:
腎性貧血
,
血小板機能障害
,
多発性骨髄腫
,
MGRS
pp.229-232
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_229
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Summary
▪慢性腎臓病(CKD)に関与する血液疾患には,腎機能障害が原因となって生じる病態として腎性貧血,血小板機能障害や凝固機能障害(uremic bleeding)などがあげられる.
▪一方,血液疾患によって二次的に生じる腎機能障害としては多発性骨髄腫(MM)やALアミロイドーシスがあげられる.
▪monoclonal gammopathy of undetermined significance(MGUS)による腎障害のなかで,少量の単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)が強く腎臓の病態に関与する疾患をmonoclonal gammopathy of renal significance(MGRS)とよび,近年注目を集めている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020