特集1 免疫チェックポイント阻害薬 ~知って実践! 免疫関連有害事象マネジメント~
免疫関連有害事象に備えた患者教育とセルフケア支援
長崎 礼子
1
Reiko NAGASAKI
1
1がん研有明病院外来治療室/がん化学療法看護認定看護師
pp.317-320
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_317
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
外来化学療法は,患者・家族が本来の生活を継続できる大きなメリットがある.一方で,異常時に医療者が近くにいないことから生じる有害事象の早期発見の困難さと,それに伴う患者・家族の不安がある.とくに免疫チェックポイント阻害薬の免疫関連有害事象(irAE)は,発症時期の予測が困難であり,症状が出現したときに早期に自身で医療者に報告できる準備が大切である.看護師は,irAEを熟知して,患者・家族が適切な対処行動をとれるように支援する重要な役割を担っている.本稿では,患者・家族への治療開始前の患者教育とセルフケア支援の実際を述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020