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自己紹介
看護学校卒業後,佐賀大学医学部附属病院に入職し,26年目になります.職業を選択したのは,両親が事業を立ち上げたころで,早く自立できる職業と考え,看護師を目指しました.最初の部署は整形外科病棟で4年間勤務し,耳鼻科,救急,麻酔科,総合診療部の混合病棟に異動になりました.元気に退院される患者から,頭頸部がんや救急で永眠される患者と状況があまりにも違い,戸惑う日々でした.看護師になるという目標は達成したものの,看護観は定まらない状況が続き,看護師長からすすめられた緩和ケア研修で自身の看護を見つめ直すきっかけになりました.それから,自身に不足していた患者中心の看護,患者・家族のエンパワーメントを大切にし,平成17(2005)年に緩和ケア認定看護師を取得,緩和ケアチーム活動を6年行いました.チーム活動の中で,看護師教育やがん治療・看護の知識不足を痛感し,休職をして高知県立大学看護学研究科へ進学しました.大学院修了後,平成24(2012)年にがん看護専門看護師を取得,平成28(2016)年より緩和ケアセンタージェネラルマネージャーに就任,緩和ケアセンターの体制整備を行いながら10年ぶりに緩和ケアチーム活動を行いました.認定看護師時代のチーム活動は患者・家族に焦点があたり,実践中心の活動をしていたのですが,専門看護師となり,患者・家族をケアする看護師の教育に焦点を当て,受けもち看護師の支援へ活動の在り方が変化していきました.しかし,横断的活動では,タイムリーに受けもち看護師の支援ができないことにジレンマがあり,平成31(2019)年4月耳鼻咽喉科・頭頸部外科,眼科病棟の看護師長に就任しました.患者ケアについて受けもち看護師と一緒に悩み考え,支援をしています.
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