今月の症例
がん疼痛がある高齢患者のセルフケア能力向上のため症状マネジメントの統合的アプローチを用いた看護実践
牧内 美和
Miwa MAKIUCHI
pp.781-784
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_781
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はじめに
日本では超高齢社会に比例し,がん患者も増加の一途をたどっている.がんは治療やがんの進行に伴いさまざまな苦痛症状が生じるのが特徴である.看護師には,高齢がん患者の発達段階をふまえ認知機能や身体能力をアセスメントし,的確なケアを提供することが求められる.また,患者の潜在能力やセルフケア能力を引き出し安心して療養生活が送れるよう支援することも重要になる.今回,がん疼痛がある高齢患者のセルフケア能力を向上するため,患者主体の症状マネジメントの統合的アプローチ1)を用いた看護介入を行い,成果が得られたので報告する.
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