連載 ネパール&途上国・3
足腰立たなくなるまで働く草の根の人達
岩村 昇
1
Noboru IWAMURA
1
1神戸大学医学部医学研究国際交流センター
pp.258-260
発行日 1981年3月15日
Published Date 1981/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206281
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■病気になっても働けるうちは"元気"の草の根の人達
ネパールで一番近代化が進み,医師の数が増え,交通が便利になった首都カトマンズとその周辺都市,さらに近郊農村を含むカトマンズ盆地の中で,限られた有医地帯,すなわち政府および民間(キリスト教ミッション)のHealth Service Delivery Systemが存在する地域の住民の健康度が,草の根の生活レベルではかえって増悪していることがわかった.
Health Service Delivery Systemとは,政府の場合HOSPITAL→HEALTH POST,民間の場合HOSPITAL→MOBILE CLINICというかたちであり,いずれも病院を基地にしたout-reach programのことである.
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