特集 いま必要ながん看護 ~がん対策推進基本計画の実現を目指して~ 【診療体制の整備】
医療の質と医療安全 ~リスク管理で医療安全文化をつくる~
杉山 美由紀
1
,
中川 麻美
2
Miyuki SUGIYAMA
1
,
Asami NAKAGAWA
2
1静岡県立静岡がんセンター副看護部長
2静岡県立静岡がんセンター医療の質・安全管理室医療安全管理監
pp.629-631
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_629
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いま求められているもの
静岡がんセンターは,2002年の開院以来Risk Management・Quality control室(以下,RMQC室)を整備し,医療の安全と質の改善を進めるための組織を構築してきた.開院時から「患者の視点の重視」を基本理念とし,医療の質の向上に向けて患者や家族の声を積極的に取り入れ,患者が満足できる医療の提供を目指してきた.その結果2013年4月には,高度専門医療の実践と医療安全への取り組みが評価され,厚生労働省より特定機能病院に指定された.
本稿では,当院における医療安全に向けた活動と,今後の課題を述べる.
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