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特集 整形外科医療安全のすべて
Ⅰ章.総 論
7.医療の質評価と医療安全
Evaluating the quality of medical care and patient safety
鳥羽 三佳代
1,2
,
工藤 篤
1
,
伏見 清秀
2
M. Toba
1,2
,
A. Kudo
1
,
K. Fushimi
2
1東京医科歯科大学病院医療安全管理部
2東京医科歯科大学病院クオリティ・マネジメント・センター
1Dept. of Clinical Quality and Safety, Tokyo Medical and Dental University Hospital, Tokyo
キーワード:
quality of medical care
,
quality indicator
,
patient safety
Keyword:
quality of medical care
,
quality indicator
,
patient safety
pp.530-533
発行日 2024年5月25日
Published Date 2024/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_530
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は じ め に
本邦は世界でもっとも高齢化率(総人口に占める65歳以上の者の割合)が高い国1)であると同時に,経済協力開発機構(OECD)諸国の中で,比較的低コストで良好な健康を実現している国である2).今後求められているのは経済的に活発な超高齢社会の構築であり,質の高い医療がこれを達成するための中心となる.医療の質の改善と安全はコインの裏表であるといわれており3),医療安全管理の実践においては,クオリティマネジメント,エラーマネジメント,コンフリクトマネジメントの3相でとらえることが有用である.
本稿では,医療の質評価の基本的な考え方,当院における医療の質の評価の取り組み,国立大学病院の医療の質評価の取り組みと医療安全指標プロジェクトを紹介する.
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