Japanese
English
特集 外科手術と感染症
II. 各論
1. 上部消化管外科
1)食道切除における周術期感染対策
Measures against perioperative infection in esophagectomy
鍋谷 圭宏
1
,
加野 将之
1
,
水藤 広
1
,
桑山 直樹
1
,
菅原 武明
1
,
首藤 潔彦
2
Y. Nabeya
1
,
M. Kano
1
,
H. Suito
1
,
N. Kuwayama
1
,
T. Sugawara
1
,
K. Shuto
2
1千葉県がんセンター
2帝京大学ちば総合医療センター外科
キーワード:
食道切除再建術
,
手術部位感染
,
遠隔部位感染
,
術後感染性合併症
Keyword:
食道切除再建術
,
手術部位感染
,
遠隔部位感染
,
術後感染性合併症
pp.507-513
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_507
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食道癌に対して,近年は鏡視下/ロボット支援下での低侵襲食道切除再建術が普及し,術後感染性合併症の減少が期待される.しかし,縫合不全と肺炎はいまだに高率に発症し,これらは有意な長期予後不良因子とされている.したがって,術後合併症,特に縫合不全がない安全な手術が食道癌術後感染症の第一の予防策である.さらに,個別化された周術期管理,合併症の早期診断と適切な治療,抗菌薬の適正使用などをチーム医療で行う感染対策が予後向上のために求められる.
© Nankodo Co., Ltd., 2023