総特集 消化器・一般外科手術における感染対策・周術期管理
Ⅱ.各論 1)食道手術における感染対策・周術期管理
鍋谷 圭宏
1
,
星野 敢
2
,
郡司 久
2
,
外岡 亨
1
,
早田 浩明
2
,
滝口 伸浩
1
1千葉県がんセンター食道・胃腸外科/栄養サポートチーム(NST)
2千葉県がんセンター食道・胃腸外科
キーワード:
食道切除再建術
,
術後感染性合併症
,
周術期栄養管理
Keyword:
食道切除再建術
,
術後感染性合併症
,
周術期栄養管理
pp.1693-1700
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001936
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食道手術のなかで,アカラシアや食道裂孔ヘルニア修復など良性疾患に対する手術は,今日ではほとんどが内視鏡下に行われ,消化管腔が開放されない清潔手術(手術創クラスⅠ:清潔創,clean wound)1)で,術後感染症も少ない。一方,食道癌(食道胃接合部癌を含む)に対するリンパ節郭清を伴う食道切除再建術(以下,食道癌手術)は,内視鏡外科手術が普及しているが侵襲は大きく,消化管腔が開放される準清潔手術(手術創クラスⅡ:準清潔創,clean-contaminated wound)とされる1)。本稿では,感染性合併症発症率がいまだ高い食道癌手術2-15)を対象として,感染対策とそれを念頭に置いた周術期管理を概説する。
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