Japanese
English
特集 周術期感染対策Update
II. 各論
1.上部消化管における周術期感染管理
-1)食道外科における周術期感染管理
Measures against perioperative infection in esophageal surgery
鍋谷 圭宏
1
,
星野 敢
1
,
郡司 久
1
,
滝口 伸浩
1
,
池田 篤
1
,
早田 浩明
1
,
外岡 亨
1
,
白鳥 史明
1
,
田部 俊輔
1
,
前田 佐知子
1
,
菅原 武明
1
Y. Nabeya
1
,
I. Hoshino
1
,
H. Gunji
1
,
N. Takiguchi
1
,
A. Ikeda
1
,
H. Soda
1
,
T. Tonooka
1
,
F. Shiratori
1
,
S. Tabe
1
,
S. Maeda
1
,
T. Sugawara
1
1千葉県がんセンター
キーワード:
食道切除再建術
,
手術部位感染
,
遠隔部位感染
,
術後感染性合併症
Keyword:
食道切除再建術
,
手術部位感染
,
遠隔部位感染
,
術後感染性合併症
pp.18-25
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_18
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わが国の食道外科は食道癌に対する食道切除再建術が中心で,近年急速に普及した鏡視下手術では縫合不全以外の手術部位感染・呼吸器合併症・敗血症の減少が期待される.しかし,縫合不全と肺炎はまだ高率に発症し,今後も対策が必要である.近年,食道癌術後感染性合併症が有意な長期予後不良因子と報告され,安全な手術が感染症対策かつ予後向上のために求められる.周術期のチーム医療による感染対策に加えて,抗菌薬の適正使用と感染症発症時の迅速な対応も必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020