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特集 外科手術と感染症
I. 総論
6. 周術期の真菌感染症の実態と対策
Current epidemiology and prevention of peri-operative fungal infection
矢野(五味) 晴美
1
H. Yano
1
1国際医療福祉大学医学教育統括センター・感染症学
キーワード:
真菌感染
,
周術期
,
カンジダ感染
Keyword:
真菌感染
,
周術期
,
カンジダ感染
pp.445-447
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_445
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周術期の真菌感染は,術後の中心静脈カテーテルによる中心静脈栄養の投与や,消化管穿孔による腹腔内カンジダ感染,集中治療室での診療による広域抗菌薬投与などによるカンジダのovergrowthによる感染(特に糖尿病患者など)が想定される.上記のリスクファクターから,術後は早期に経口摂取を開始する.中心静脈カテーテルは適応がない場合には早期に抜去する.さらに,広域抗菌薬は適応を厳格に吟味し,中止するか,狭域抗菌薬へ最適化する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023