Japanese
English
特集 大学病院では学べない外科臨床
I. 消化器外科
2.胃・十二指腸穿孔
Gastrointestinal perforation
中村 哲也
1
,
吉田 昌
2
,
夏 錦言
3
,
中村 公彦
3
,
藤村 知賢
3
,
嶋田 恭輔
3
,
有澤 淑人
3
,
大森 泰
3
,
掛札 敏裕
3
T. Nakamura
1
,
M. Yoshida
2
,
K. Natsu
3
,
K. Nakamura
3
,
T. Fujimura
3
,
K. Shimada
3
,
Y. Arisawa
3
,
T. Omori
3
,
T. Kakefuda
3
1川崎市立井田病院外科
2国際医療福祉大学病院消化器・一般外科
3川崎市立井田病院外科
キーワード:
消化性潰瘍穿孔
,
真菌感染
,
Helicobacter pylori感染
Keyword:
消化性潰瘍穿孔
,
真菌感染
,
Helicobacter pylori感染
pp.408-412
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_408
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
胃および十二指腸潰瘍の原因としてHelicobacter pylori(H.pylori)感染が知られており,ほかには非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイドなどの薬物,喫煙,ストレスなどがいわれているが,潰瘍穿孔の機序は解明されているとはいいがたい.穿孔例におけるH.pylori陽性率は非穿孔例に比して低率とする報告があり1),北島ら2)は穿孔例における肥満細胞の増加,脱顆粒に伴い急激な循環障害をきたすことにより組織の虚血・穿孔をきたすと想定している.
© Nankodo Co., Ltd., 2020