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特集 外科手術と感染症
I. 総論
7. 周術期に注意すべきウイルス感染症
Perioperative viral infections
原田 壮平
1
S. Harada
1
1東京大学医学部附属病院感染制御部
キーワード:
インフルエンザ
,
ワクチン予防可能疾患
,
輸血
Keyword:
インフルエンザ
,
ワクチン予防可能疾患
,
輸血
pp.448-451
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_448
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周術期の患者のウイルス感染症には,インフルエンザウイルスなどの呼吸器ウイルス,麻疹・風疹・水痘・ムンプスといったワクチン予防可能疾患などがある.病院職員のワクチン接種推進や体調不良時の休務規程の整備,見舞者の訪問前の体調確認,そして入院患者がウイルス感染症を疑う臨床症状を示した場合の早期の認知と適切な検査は感染対策として講じるべき対策である.病原体診断は感染症診断の基本であるが,ウイルスの迅速抗原検査は感度が必ずしも高くないことにも注意を要する.
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