綜説
人工角膜の現状と可能性
福田 昌彦
1
,
森 洋斉
2
,
宮田 和典
2
1近畿大学医学部眼科学教室
2宮田眼科病院(都城市)
キーワード:
人工角膜
,
Boston KPro
,
OOKP
,
歯根部利用人工角膜
,
緑内障
,
真菌感染
Keyword:
人工角膜
,
Boston KPro
,
OOKP
,
歯根部利用人工角膜
,
緑内障
,
真菌感染
pp.487-495
発行日 2019年5月5日
Published Date 2019/5/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001166
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人工角膜とは通常の角膜移植では視力回復が難しいと考えられる症例に対して行われる手術である。人工物を生体にいかにうまく接合させるかが問題であり,接合部の融解,接合部からの感染,光学部後方の混濁,緑内障,眼内炎,網膜剥離,硝子体出血や混濁などの種々の合併症の可能性がある。現在本邦で主に行われている人工角膜はBoston keratoprosthesis(Boston KPro)と歯根部利用人工角膜(OOKP)であるが,どちらも10年を超える経過の症例が出てきているので今回は長期予後と合併症を中心に解説する。
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