Japanese
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特集 病態に応じた栄養療法の重要性
II. 各論
7.肝硬変を伴う肝癌患者の術前栄養状態の評価と栄養療法の実際
Evaluation of preoperative nutritional status and nutritional therapy in liver cancer patients with liver cirrhosis
冨野 高広
1
,
伊藤 心二
1
,
原田 昇
1
,
吉住 朋晴
1
T. Tomino
1
,
S. Itoh
1
,
N. Harada
1
,
T. Yoshizumi
1
1九州大学消化器・総合外科
キーワード:
肝硬変
,
肝癌
,
術前栄養状態評価
,
術前栄養療法
Keyword:
肝硬変
,
肝癌
,
術前栄養状態評価
,
術前栄養療法
pp.1362-1367
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_1362
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肝硬変を伴う肝癌患者は,蛋白質・エネルギー栄養障害を合併するため周術期合併症発生リスクが高く,術前栄養評価を行うことがきわめて重要である.新たな評価法として血液細胞成分や炎症反応指標,サルコペニアによる評価の有用性が近年明らかとなった.従来の栄養療法に加えてL-カルニチンやω-3脂肪酸を併用して栄養状態の改善を図ることで,術後合併症の予防,さらには予後の改善が期待できる.
© Nankodo Co., Ltd., 2022