特集 肝疾患エキスパートブック 栄養管理に活かすための最新情報
(Part 1)肝硬変 肝硬変患者の低栄養状態や肥満と予後
魚嶋 晴紀
1
1北里大学 医学部消化器内科学
キーワード:
肝硬変
,
タンパク質-エネルギー栄養障害
,
肥満
,
栄養失調
,
筋肉減少症
Keyword:
Liver Cirrhosis
,
Protein-Energy Malnutrition
,
Obesity
,
Sarcopenia
,
Malnutrition
pp.422-427
発行日 2021年9月25日
Published Date 2021/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2022003453
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<Key Point>・慢性肝疾患の終末期である肝硬変患者は、蛋白・エネルギー低栄養状態(PEM)を呈しやすい。・肝硬変にともなうPEMは異化亢進させることで筋肉が消耗し、筋力低下および身体機能が低下した状態であるサルコペニアを引き起こす。サルコペニアを合併した肝硬変の予後は不良である。・一般人口における肥満割合の増加は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の増加につながり、肝硬変患者も同様に肥満傾向を認める。
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