Japanese
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特集 Innovativeな大腸癌診断・治療
10.閉塞性大腸癌に対するステント治療の適応と安全な手技
Indication and safe procedure for colonic stent placement in patients with obstructive colorectal cancer
松田 明久
1
,
山田 岳史
1
,
松本 智司
2
,
小泉 岐博
3
,
進士 誠一
3
,
太田 竜
3
,
高橋 吾郎
3
,
原 敬介
3
,
吉田 寛
3
A. Matsuda
1
,
T. Yamada
1
,
S. Matsumoto
2
,
M. Koizumi
3
,
S. Shinji
3
,
R. Ota
3
,
G. Takahashi
3
,
K. Hara
3
,
H. Yoshida
3
1日本医科大学消化器外科
2日本医科大学千葉北総病院外科・消化器外科
3日本医科大学消化器外科
キーワード:
閉塞性大腸癌
,
大腸ステント
,
CROSSスコア
,
bridge to surgery
Keyword:
閉塞性大腸癌
,
大腸ステント
,
CROSSスコア
,
bridge to surgery
pp.1064-1069
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1064
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2012年の保険収載以降,閉塞性大腸癌に対する大腸ステント治療が急速に広まっている.緩和治療目的の留置は,人工肛門を伴う緊急手術の回避などのメリットからガイドラインでも推奨されている.術前減圧(bridge to surgery:BTS)においては,良好な短期成績が数多く報告されている一方,長期予後への影響など未解決な問題がある.現在,BTSの腫瘍学的安全性を検証すべく本邦において多施設共同ランダム化試験(COBRA Trial)が進行中である.本稿では,安全な大腸ステント留置のためのコツ,特に直腸癌に対するステンティング,これまでの治療成績を概説し,今後の展望も含めて述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019