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特集 消化管穿孔・虚血に対する低侵襲アプローチ
7.穿孔性虫垂炎に対する保存的・低侵襲治療の適応と成績
Non-operative management and less invasive surgery for complicated appendicitis
山田 岳史
1
,
松田 明久
1
,
進士 誠一
1
,
園田 寛道
1
,
太田 竜
1
,
横山 康之
1
,
高橋 吾郎
1
,
原 敬介
1
,
吉田 寛
1
T. Yamada
1
,
A. Matsuda
1
,
S. Shinji
1
,
H. Sonoda
1
,
R. Ohta
1
,
Y. Yokoyama
1
,
G. Takahashi
1
,
K. Hara
1
,
H. Yoshida
1
1日本医科大学消化器外科
キーワード:
複雑性虫垂炎
,
単純性虫垂炎
,
待機的虫垂切除
,
腹腔鏡下虫垂切除術
Keyword:
複雑性虫垂炎
,
単純性虫垂炎
,
待機的虫垂切除
,
腹腔鏡下虫垂切除術
pp.236-239
発行日 2021年3月1日
Published Date 2021/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_236
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虫垂炎の治療は,単純性虫垂炎(uncomplicated appendicitis:UA),複雑性虫垂炎(complicated appendicitis:CA),腹膜炎を伴う虫垂炎に分けて考える必要がある.穿孔性虫垂炎はCAに含まれるが,腹膜炎を伴わないCAに対する緊急手術の術後合併症発症率は小さくなく,死亡率は0.1%である.保存的治療後に行うinterval appendectomyは合併症が少なく安全性が高いが,保存的治療の成功率は90%程度であること,約1%に悪性腫瘍が合併することに注意が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021