Japanese
English
臨床研究
閉塞性大腸癌への二期的治療における大腸ステントの意義
Significance of a self-expandable metallic stent as a bridge to surgery in patients with obstructive colorectal cancer
木下 正彦
1
,
金沢 源一
1
,
西澤 聡
1
,
花田 庄司
1
,
松田 由美
1
,
清田 誠志
1
Masahiko KINOSHITA
1
1東住吉森本病院外科
キーワード:
大腸ステント
,
閉塞性大腸癌
,
小野寺式栄養指数
,
bridge to surgery
Keyword:
大腸ステント
,
閉塞性大腸癌
,
小野寺式栄養指数
,
bridge to surgery
pp.239-244
発行日 2018年2月20日
Published Date 2018/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211949
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
〔目的〕閉塞性大腸癌への大腸ステント(SEMS)留置後大腸切除術が増加している.当科での治療成績からその意義を検討する.〔対象と方法〕対象は,閉塞性大腸癌への二期的治療を行った46例.減圧方法はSEMS(SEMS群)24例,イレウス管(I群)13例,緊急人工肛門造設(E群)9例であった.栄養状態は小野寺式栄養指数(PNI)で評価し,これを含む周術期成績についてSEMS群を中心に比較した.〔結果〕絶食期間はSEMS群で中央値2日と,他群に比べ有意に短かった.術前PNIが40以上の症例はSEMS群で16例と,I群(4例)より有意に多く,E群(3例)との比較でも多い傾向を認めた(p=0.084).合併症,腫瘍因子に差はなかった.〔結論〕SEMS留置はより良好な栄養状態での大腸切除術を可能とした.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.