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特集 腹腔鏡下結腸手術を極める
II. 各論
8.S状結腸進行癌に対する定型的D3郭清を伴う根治手術
Laparoscopic surgery with D3 lymph node dissection for advanced sigmoid colon cancer
松三 雄騎
1
,
濱田 円
1
Y. Matsumi
1
,
M. Hamada
1
1関西医科大学附属病院消化管外科
キーワード:
腹腔鏡下S状結腸切除
,
D3リンパ節郭清
Keyword:
腹腔鏡下S状結腸切除
,
D3リンパ節郭清
pp.1107-1111
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1107
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大腸癌取扱い規約第9版に従ったS状結腸癌根治術は,腫瘍の位置によって血管処理,double stapling technique(DST)などの吻合法のバリエーションがあるが,結腸-直腸間膜と背側の尿管下腹神経筋膜-性腺動静脈筋膜の間の疎性結合組織の間を剝離する原則は共通である.切除側と温存側の筋膜構造を損傷せず,吻合時の緊張,血流を考慮した過不足のない剝離が肝要である.本稿では腹腔鏡下S状結腸切除術について解説するが,本術式は直腸癌に対する直腸間膜全切除(total mesorectal excision)や結腸左半切除へつながる重要な基本手技である.
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