Japanese
English
症例
人間ドックで高アミラーゼ血症を契機に発見された進行虫垂癌の1例
A case of amylase-producing colon cancer identified at health screening
近藤 優
1
,
森 美樹
1
,
石川 衛
1
,
笹本 彰紀
1
,
吉田 典正
1
,
宮本 康二
1
S. Kondo
1
,
M. Mori
1
,
M. Ishikawa
1
,
A. Sasamoto
1
,
N. Yoshida
1
,
K. Miyamoto
1
1一宮西病院外科
キーワード:
大腸癌
,
高アミラーゼ血症
,
アミラーゼ産生腫瘍
Keyword:
大腸癌
,
高アミラーゼ血症
,
アミラーゼ産生腫瘍
pp.1171-1174
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1171
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はじめに 人間ドックでは血清アミラーゼの項目が含まれていることが多く,膵臓・唾液腺疾患などのスクリーニング検査として利用されている.また腸閉塞や腎障害,肺癌や卵巣癌などのアミラーゼ産生腫瘍を認める場合は高値となる.大腸癌による腸閉塞や脱水による腎障害でアミラーゼが上昇することは実臨床ではしばしば遭遇するが,大腸癌のアミラーゼ産生腫瘍は本邦報告例では5例とまれである.高アミラーゼ血症を契機にみつかった大腸癌としては,本例が本邦ではじめてである.今回われわれは,高アミラーゼ血症でみつかった進行虫垂癌の1例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018