Japanese
English
臨床研究
術後高アミラーゼ血症の検討—アミラーゼ,アイソザイムの分析を中心として
Studies on postoperative hyperamylasemia;classification of isoenzyme analysis
高見 博
1
,
尾形 佳郎
1
,
須藤 加代子
2
,
菅野 剛史
2
Hiroshi TAKAMI
1
1慶応義塾大学医学部外科
2慶応義塾大学中検,臨床化学
pp.1021-1025
発行日 1978年7月20日
Published Date 1978/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206989
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はじめに
術後のamylase活性の一過性の上昇は従来より術後膵炎と考えられてきたが1),近年のamylase isoenzymeの分析の進歩に伴い,amylase活性の上昇は主に唾液腺由来のamylaseによるという事実が判明してきた2,3).しかし,その上昇機序についての検討は殆んどなされていないのが現状である.われわれは,術後,経時的にamylaseのisoenzyme分画の検索を行ない,amylaseに対する膵臓の神経性,体液性調節機構と,所謂術後膵炎の病態生理に関し,考察を加えて報告する.
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