Japanese
English
症例
持続携行式腹膜透析患者に発症した鼠径ヘルニアに対し腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(TAPP法)を施行した1例
A case of laparoscopic inguinal hernia repair in patient with continuous ambulatory peritoneal dialysis
阿部 紘一郎
1
,
永田 真知子
1
,
加嶋 洋子
1
,
坪島 顕司
1
,
的場 保巳
1
,
大上 博章
1
,
渡部 宜久
1
,
大野 徹
1
K. Abe
1
,
M. Nagata
1
,
Y. Kashima
1
,
K. Tsuboshima
1
,
Y. Matoba
1
,
H. Ooue
1
,
N. Watanabe
1
,
T. Oono
1
1高砂市民病院外科
キーワード:
CAPD
,
鼠径ヘルニア
,
TAPP
Keyword:
CAPD
,
鼠径ヘルニア
,
TAPP
pp.1074-1077
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1074
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに 持続携行式腹膜透析(CAPD)施行中の患者では,鼠径ヘルニアの発症がしばしばみられる.CAPD患者においても治療の原則は手術であるが,その術式選択に関しては各施設により異なっている.CAPDにおける合併症としてもっとも頻度の高い合併症として腹膜炎があり,従来はメッシュへの感染に対する懸念からメッシュを使用しない術式が用いられてきたが,近年ではメッシュを使用した方法でも安全に施行可能であるという報告が散見される.しかしながら腹腔鏡法でヘルニア修復術を行ったという報告はまれである.今回,CAPD施行中の患者に発症した鼠径ヘルニアに対し腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(TAPP法)を行い,良好な経過を得られたため報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018