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特集 内視鏡下手術の現状と問題点
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術の現状と問題点
Laparoscopic inguinal hernia repair
池田 正仁
1
Masahito IKEDA
1
1国立別府病院外科
キーワード:
鼠径ヘルニア
,
腹腔鏡下手術
,
TEPP
,
TAPP
Keyword:
鼠径ヘルニア
,
腹腔鏡下手術
,
TEPP
,
TAPP
pp.1403-1409
発行日 2002年10月20日
Published Date 2002/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904997
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成人鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡下手術(LH)の現状と問題点について述べた.LHには腹膜外腔アプローチで行うTEPPと経腹腔的アプローチで行うTAPPがある.両者とも限りなくゼロに近い低い再発率と,迅速な回復を約束するtension-freeの合理的術式である。しかしLHの今後の普及のためにはより完成度の高いTEPPを第1選択とし,手技が煩雑で重大な合併症の可能性のあるTAPPはTEPPの補完的手術に位置づけるべきであることを強調した.そして,普及を阻む最大の問題は他の各種ヘルニア術式に対するTEPPの圧倒的優位をほとんどの外科医が知らないという点にあることを指摘した.LH,とくにTEPPのトレーニングシステムの確立が急がれる.
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