最新のヘルニア手術-アプローチから修復まで
鼠径部ヘルニア 小児鼠径ヘルニア
世川 修
1
,
川島 章子
,
比企 さおり
,
亀岡 信悟
1東京女子医科大学 第二外科
キーワード:
術後合併症
,
術前管理
,
鼠径ヘルニア
,
手術時体位
,
ヘルニア縫合術
Keyword:
Hernia, Inguinal
,
Postoperative Complications
,
Preoperative Care
,
Herniorrhaphy
pp.627-632
発行日 2012年6月1日
Published Date 2012/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012281381
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小児外鼠径ヘルニアは、小児外科手術の中で最多を占める疾患であり、治療は発生学的な原因に基づきヘルニア嚢の高位結紮が基本である。筆者らの施設では、Potts法と腹腔鏡手術(laparoscopic percutaneous extraperitoneal closure:LPEC法)を、小児外鼠径ヘルニアに対する標準術式として行っている。Potts法では鼠径管を開放し、ヘルニア嚢の高位結紮とヘルニア嚢の切離を行う。一方、近年急速に広まったLPEC法では、腹腔鏡観察下にヘルニア嚢の高位結紮のみを行う。それぞれの詳細に解説を加える。
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