骨折(四肢・脊椎脊髄外傷)の診断と治療(その2)
上肢・体幹◆4.橈骨(遠位)橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート固定
佐竹 寛史
1
,
花香 直美
,
豊野 修二
,
石垣 大介
,
高原 政利
,
高木 理彰
1山形大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
腱鞘炎
,
内固定法
,
骨板
,
手根管症候群
,
術後合併症
,
X線CT
,
橈骨骨折
,
発生率
,
末梢神経系疾患
,
治療成績
,
骨折-不安定型
Keyword:
Carpal Tunnel Syndrome
,
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Peripheral Nervous System Diseases
,
Radiography
,
Postoperative Complications
,
Radius Fractures
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Tenosynovitis
,
Incidence
,
Treatment Outcome
pp.46-51
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2017257811
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著者等が施行しているプレート固定の方法を紹介し、当科と関連施設で2010~2014年に施行した912例の成績を報告した。912例の内訳は男性216例、女性696例で、年齢は19~92歳、使用インプラントは近位設置型753例、遠位設置型93例、初期型66例であった。術後観察期間は12~156週で、周術期合併症を76例(8%)に認め、内訳は手根管症候群30例、腱鞘炎16例、その他の神経障害11例、長母指伸筋腱断裂8例、スクリューの弛みやカットアウト4例、複合性局所疼痛症候群3例、感染3例などであった。代表例2例を提示し、合併症を回避するため手術上注意すべき点について文献的考察を加えた。
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