発行日 2014年10月1日
Published Date 2014/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015009299
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1年間に掌側ロッキングプレート(PLP)固定を行った橈骨遠位端骨折120例の治療成績を検討した。内訳は男31例、女89例、手術時年齢平均59.7歳、受傷から手術まで平均5.7日であり、関節外骨折50例、関節内骨折70例の2群間と、AO分類typeA2:49例、C1:39例、C3:30例の3群間における尺側傾斜、掌側傾斜(PT)、尺骨変異の整復位損失、最終診察時の自動可動域(ROM)および握力、手関節尺側部痛の遺残を比較した。その結果、関節外・内骨折間の治療成績にほとんど差異はなく、関節内骨折例では手関節尺屈のROMが有意に少なく、関節外骨折ではPTの整復位損失が有意に多いという程度であった。一方、AO分類間ではtype C3骨折の背屈ROMと握力の回復が有意に低値であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014