問題点の検討
橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレートにおける尺側支持性の検討
松田 匡弘
1
,
吉本 隆昌
,
徳永 真巳
,
吉本 栄治
,
松田 秀策
,
碇 博哉
,
真鍋 尚至
,
櫛田 学
1福岡整形外科病院
キーワード:
X線診断
,
月状骨
,
内固定法
,
骨ねじ
,
骨板
,
X線CT
,
橈骨骨折
,
治療成績
,
三次元イメージング
Keyword:
Bone Plates
,
Bone Screws
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Lunate Bone
,
Radius Fractures
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.1287-1292
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016083044
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
橈骨遠位端骨折に対して掌側ロッキングプレート(Acu2)を用いて骨接合術を行った36例を対象に尺側支持性について検討した。その結果、プレート最遠位のスクリューが、月状骨窩直下に1本しか刺入されていなかったのは9例(25%)で、うちproximal-narrowプレート(PNP)使用例と男性例が多くを占めていた。PNP使用例では18例中5例(28%)が月状骨窩に1本しか刺入されず、プレート設置位置を比較すると、軟骨下骨直下から2mm未満にスクリューが設置されるとプレートが橈側寄りに設置される傾向にあった。男性例では6例中2例(33%)が月状骨窩に1本しか刺入されず、これら2例はいずれも橈骨遠位の横径が広く、スタンダードプレートを使用しても中央付近の設置では尺側の被覆が足りず、尺側支持性が不十分で、遠位2列目のスクリューが追加されていた。
©Nankodo Co., Ltd., 2015