人工関節置換術-最新の知見
人工関節の臨床成績(中~長期含む) 股関節の人工関節 第三世代metal on metal人工股関節全置換術における血清中金属イオン濃度とコンポーネント設置角度、活動性、患者背景因子の関係
大鶴 任彦
1
,
森田 裕司
,
島本 周治
,
宗像 裕太郎
,
加藤 義治
1東京女子医科大学 整形外科
キーワード:
Chromium
,
Cobalt
,
イオン
,
関節疾患
,
股関節
,
ROC曲線
,
前向き研究
,
治療成績
,
血中濃度-時間曲線下面積
,
股関節置換術
,
BMI
,
メタルオンメタル人工関節
Keyword:
Chromium
,
Cobalt
,
Ions
,
Hip Joint
,
Joint Diseases
,
Prospective Studies
,
ROC Curve
,
Body Mass Index
,
Treatment Outcome
,
Area Under Curve
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Metal-on-Metal Joint Prostheses
pp.143-146
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270818
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初回片側置換のMetal on metal人工股関節全置換術(THA)症例33股について血清中コバルト(Co)、クロム(Cr)のイオン濃度を測定し、その経時的な推移やコンポーネント設置角度、活動性、患者背景因子との関係を検討した。その結果、血清中Co濃度は術後3ヵ月でsteady-state phaseであったが、Cr濃度は漸増傾向にあり、イオン濃度は術後3、6、9ヵ月目のbody mass index(BMI)と有意な正相関を示したが、使用骨頭径との間に有意な相関は認めず、コンポーネント設置角度、1日平均歩数、日本整形外科学会股関節機能判定基準、体重、24時間クレアチニンクリアランスとは相関しなかった。また、カップ前開き角11°以上、BMI 25kg/m2未満の症例では、Co 2.0ppb未満かつCr0.1μg/dl未満を満たす割合が有意に高かった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014