人工関節置換術-最新の知見
人工関節の臨床成績(中~長期含む) 股関節の人工関節 人工股関節全置換術寛骨臼側のセメントテクニックとその成績 第一世代~第四世代手技
廣瀬 士朗
1
1愛知医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
寛骨臼
,
骨セメント
,
変形性股関節症
,
治療成績
,
人工股関節
,
股関節置換術
,
Kaplan-Meier法
Keyword:
Acetabulum
,
Bone Cements
,
Hip Prosthesis
,
Radiography
,
Osteoarthritis, Hip
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Kaplan-Meier Estimate
pp.140-142
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270817
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Charnley型人工股関節全置換術を行った変形性股関節症を対象として、第一世代手技から第四世代手技までの寛骨臼側のセメントテクニックとその効果を検討した。内訳は第一世代41股、第二世代57股、第三世代34股であり、カップのX線成績として骨透明線、無菌性弛み(以下、弛み)、透明帯(CZ)スコア、弛みを終点とした生存率を評価した結果、世代の経過とともに術後5年のCZスコアの有意低下と骨透明線の発生減少、弛みを終点とした生存率の向上が認められ、第三世代手技症例における骨透明線の発生部位は寛骨臼外側の荷重部に集中していた。寛骨臼母床の処置、加圧法の改良によって成績が向上することが示唆されたが、各世代ともステムの成績より劣っており、第三世代手技を用いても硬化骨が残存すると効果は不十分であったため、更なる成績向上を目指して2006年から第四世代手技を導入した。
©Nankodo Co., Ltd., 2014