発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009037671
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症例1(84歳女性)、症例2(81歳女性)。いずれも右股関節不安定症を主訴に、セメント人工股関節全置換術が施行された。しかし、人工股関節脱臼を反復したため、再置換術を行い、セメントカップを臼蓋リーマーを用いて削り取り、コンストレインドライナーをセメント固定した。症例1は再置換術を初回手術後3ヵ月に行ったが、IGB法による移植骨を温存することができた、症例2は再置換術を初回手術後4年6ヵ月に行ったが、カップの摘出に伴う新たな臼蓋骨損傷を生じず、骨移植などは不要であった。また、術中の出血量も症例1で370ml、症例2で100mlと少なく、それぞれ術後3週でT字杖独歩退院、術後6週で独歩退院が可能で、術後脱臼の再発もみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008