発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001248147
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1970~1971年に35例に対して行われたチタン骨頭とテフロン臼蓋による人工股関節置換術の術後成績を調査した.多くの症例では,術後短期間のうちにテフロンの摩耗とこれに引き続くチタンのメタローシスをきたし,人工関節周囲に高度の骨溶解を生じて再手術を受けていた.術後26年の長期にわたって再手術を受けることなく経過したものが2例あったが,いずれもインプラント周囲に極めて高度の骨溶解と病的骨折を伴っていた.人工関節置換術後,ひとたび骨溶解が生じ始めた場合は,早急に対処することが重要であると考えた
©Nankodo Co., Ltd., 2001