発行日 2001年4月15日
Published Date 2001/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2001223943
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サポートリングを用いて人工臼再置換術を行った42例45関節を対象に,臼蓋骨欠損の分類と術後成績をX線学的に評価した.臼蓋骨欠損をItoman分類を用いてtype A~Dに分類したところ,荷重部全体を移植骨で修復する必要があるtypeCとDで40例と全体の88.9%を占めた.各々のtypeで用いたサポートリングは,typeBではGanzリングが全体の80%を占め,typeCではMullerリングが全体で用いられ,typeDではGanzリングが全体の57.9%を占めた.カップの傾斜角に変化を認めたのは4関節で,いずれも骨欠損がtypeDの臼蓋再建にMullerリングを併用し,更にstrutスクリューを立てずにカップを設置した症例であった.又,移植骨の圧潰は4例とも術後3~4年で認められた
©Nankodo Co., Ltd., 2001