人工関節置換術-最新の知見
人工関節の臨床成績(中~長期含む) 股関節の人工関節 セメントレスカップを用いた人工股関節再置換術の臨床成績
宍戸 孝明
1
,
立岩 利紀
,
久保 宏介
,
正岡 利紀
,
山本 謙吾
1東京医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
寛骨臼
,
関節疾患
,
股関節
,
骨移植
,
再手術
,
治療成績
,
股関節置換術
,
セメントレス人工関節
Keyword:
Acetabulum
,
Hip Joint
,
Joint Diseases
,
Radiography
,
Reoperation
,
Bone Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
pp.147-149
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270819
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臼蓋側にMallory-Head 4 Fin Rig Rock Cupを用いたTHA再置換65関節(手術時年齢平均64.9歳、経過観察期間平均7.0年)の臨床成績、X線像での経過を調査した。再置換の原因は遅発性感染12関節、カップ側の無菌性弛緩53関節であり、骨欠損が大きく細粒状骨移植を行った37関節(骨移植群)と、骨移植を行わなかった28関節(非骨移植群)について比較・検討した結果、両群とも日本整形外科学会股関節機能判定基準(JOAスコア)は良好に改善し、有意差はなかった。また、カップの設置位置は骨移植群が平均8mm程度高位設置になる傾向にあったが、JOAスコアに有意差はなかった。セメントレスカップを用いたTHA臼蓋側再建例の短期・中期成績は臨床成績、X線像の経過とも安定しており、Paprosky分類typeIIIbまでの骨欠損例に対応可能と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014