小児整形外科疾患 診断・治療の進歩
手術的治療の進歩 上肢の疾患 先天異常手指に対する仮骨延長術の治療成績
射場 浩介
1
,
和田 卓郎
,
金谷 耕平
,
高橋 信行
,
山下 敏彦
1札幌医科大学 整形外科
キーワード:
外固定器
,
手の形態異常-先天性
,
手指
,
治療成績
,
仮骨延長法
,
短指症
Keyword:
Fingers
,
Hand Deformities, Congenital
,
Treatment Outcome
,
External Fixators
,
Osteogenesis, Distraction
,
Brachydactyly
pp.112-117
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014039858
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
握り・つまみ障害を伴う先天異常手指に対して手指骨仮骨延長術を行った3例6指の術後成績について検討した。全例男児で、手術時平均年齢は56ヵ月、術後平均観察期間は36ヵ月であった。その結果、術後は全例で良好な握り・つまみ動作を獲得することができた。仮骨延長量は平均9.7mm、延長割合は平均52%、healing indexは89日/cmであった。合併症はピン刺入部の表層感染を1指に、指尖部の痛みを1指に認めたが、それぞれ抗生物質の投与、延長終了で症状は改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2013