発行日 2007年7月1日
Published Date 2007/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007261015
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大腿骨膝蓋関節面に生じた離断性骨軟骨炎の4例を経験した。症例1は14歳男児でサッカー部に所属していた。両膝関節部痛で受診した。X線で両大腿骨外側顆の膝蓋関節面に不整像を、MRIで同部にT1・T2で低信号の病巣を認め、関節鏡視下に右膝蓋関節面のドリリングを、左膝関節に骨軟骨片の剥離を認めて内固定を行った。症例2は12歳男児でバスケットボール部に所属していた。左膝関節痛で受診した。MRIで大腿骨外側顆の膝蓋関節面に骨軟骨欠損と膝蓋上嚢に遊離体を認め、関節鏡視下に遊離体摘出とドリリングを行った。症例3は39歳男性であった。右膝関節のロッキングで受診した。X線で大腿骨顆間窩に遊離体を、MRIで大腿骨外側顆の膝蓋関節面に骨軟骨欠損を認め、関節の小切開で遊離体を摘出した。症例4は、15歳男児で野球部に所属していた。左膝関節部痛で受診した。X線で大腿骨顆間窩と大腿脛骨関節後方に遊離体を、MRIで大腿骨内側顆後方にT1・T2で低信号部分、大腿骨膝蓋関節面に骨軟骨欠損を認め、関節鏡視下に遊離体摘出を行った。
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