上肢の外科 最近の進歩
肘関節疾患の治療 離断性骨軟骨炎に対する軟骨移植術の現状 上腕骨小頭離断性骨軟骨炎に対する肋骨肋軟骨移植術
佐藤 和毅
1
1慶応義塾大学 整形外科
キーワード:
関節可動域
,
関節形成術
,
骨軟骨炎-離断性
,
上腕骨
,
肘関節
,
軟骨
,
肋骨
,
治療成績
,
野球
,
骨軟骨移植
Keyword:
Baseball
,
Arthroplasty
,
Cartilage
,
Elbow Joint
,
Humerus
,
Osteochondritis Dissecans
,
Ribs
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
pp.113-117
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019960
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上腕骨小頭離断性骨軟骨炎では病期に応じて様々な治療法があり、遊離期で遊離片の固定が困難な症例ではこれを摘出するが、そのさい生じた骨軟骨欠損に対する治療がしばしば問題となる。著者等はこのような骨軟骨欠損に対して、肋骨肋軟骨移行部をドナーとする骨軟骨移植により関節再建を行っている。その手術手技と後療法について紹介し、治療成績を報告した。本手術を施行し術後6ヵ月以上経過観察しえた22例の成績は、全例で移植片の骨性癒合が得られ、全例スポーツ復帰可能となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008