発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012359099
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野球選手の肘離断性骨軟骨炎に対しモザイク様形成術を行った23例の治療成績について検討した。年齢は平均14.6歳、全例男性で、平均経過観察期間は16.4ヵ月であった。ICRS分類はgrade IIが2例、grade IIIが6例、grade IVが15例であった。その結果、JOAスコアは術前平均81.5点から術後平均95.0%へ有意に改善したが、ROMは屈曲・伸展ともに有意な改善は認められなかった。スポーツ復帰状況では22例が術後平均5.7ヵ月で野球に完全復帰していたが、1例は復帰できなかった。尚、術後3ヵ月の時点で膝の愁訴を訴える選手はなく、大きな合併症もみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012