腰椎疾患up-to-date
手術的治療の進歩 最小侵襲手術(MIS) 低侵襲腰椎椎体間固定術の治療成績と合併症 従来法と比較して
山根 健太郎
1
,
田中 雅人
,
中西 一夫
,
杉本 佳久
,
三澤 治夫
,
瀧川 朋亨
,
尾崎 敏文
1岡山大学 整形外科
キーワード:
生活の質
,
脊柱管狭窄
,
脊柱側彎症
,
脊椎固定術
,
脊椎すべり症
,
X線CT
,
腰椎
,
最小侵襲手術
,
失血-外科
,
後向き研究
,
治療成績
,
手術時間
,
SF-36
Keyword:
Lumbar Vertebrae
,
Quality of Life
,
Scoliosis
,
Spinal Fusion
,
Spinal Stenosis
,
Spondylolisthesis
,
Retrospective Studies
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Minimally Invasive Surgical Procedures
,
Operative Time
pp.189-195
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222865
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低侵襲腰椎椎体間固定術の治療成績と合併症について従来法と比較検討した。1椎間以上の腰椎椎体間固定術を施行した144例を対象とし、最小侵襲手術(MIS)システムを使用した74例をM群、従来法による手術を施行した70例をT群とした。術後7日目のCRPはM群で有意に低下し、術後歩行開始時期はM群が有意に早かった。VAS(腰痛、下肢痛)は、両群とも最終観察時には有意に改善し、改善率に両群間で有意差はなかった。JOAスコアは、両群とも有意に改善したが、改善率に両群間で有意差はなかった。SF-36は、両群とも各下位尺度で改善を認めたが、国民標準値には達しなかった。合併症は、M群は椎弓根スクリューの逸脱による再手術2例、横突起骨折2例、ケージ脱転2例、硬膜損傷1例、術後血腫1例で、T群は椎弓根スクリューの逸脱による再手術2例、ケージ脱転2例、偽関節再手術1例、硬膜損傷1例、術後感染3例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013